軍人将棋とは?相手の駒が見えないまま戦う、推理型ボードゲーム
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皆さんは「軍人将棋」というボードゲームを知っていますか?

将棋という名前がついていますが、将棋とはまったく別のゲームです。駒を裏向きに並べて、相手の駒が何なのかわからないまま戦う。明治時代に生まれて長く親しまれてきたゲームですが、今はあまり見かけなくなりました。

ルール自体はシンプルで、推理ゲームとしてよくできています。この記事では、軍人将棋がどんなゲームなのか、基本のルール、そして今スマホやパソコンで遊ぶ方法を紹介します。

軍人将棋はどんなゲームか

2人で対戦するボードゲームで、駒には「大将」「少尉」「タンク」「スパイ」といった軍隊の階級や兵種がついています。流れはこうです。

  • 駒は、相手から種類が見えない状態で自陣に並べる
  • 交互に駒を1つ動かす
  • 自分の駒と相手の駒がぶつかったら、強いほうが残り、負けたほうは盤から取り除かれる
  • 相手の一番奥にある「総司令部」に駒を入れるか、相手の動ける駒をすべて取ったら勝ち

将棋やチェスと決定的に違うのは、相手の駒が最後まで見えないことです。駒がぶつかったときに「どちらが勝ったか」だけがわかり、「相手の駒が何だったか」はわかりません。

「あの駒に負けたということは、少将以上か」「さっきから一度も動かない駒は地雷かもしれない」。動きと結果から相手の駒を推理していく。ここがこのゲームの面白さで、強い駒を持っているより、相手の思考を読めるほうが勝ちます。

駒の種類と強さ

一般的な23枚型では、駒の内訳はこうなっています。

枚数
大将・中将・少将 各1枚
大佐・中佐・少佐 各1枚
大尉・中尉・少尉 各2枚
騎兵 1枚
工兵 2枚
タンク 2枚
飛行機 2枚
地雷 2枚
スパイ 1枚
軍旗 1枚

階級の駒は、上の階級が勝つ

大将 > 中将 > 少将 > 大佐 > 中佐 > 少佐 > 大尉 > 中尉 > 少尉 の順で、上が下に勝ちます。同じ駒同士がぶつかると相討ちで、両方とも取り除かれます。

特殊な駒

ここが軍人将棋の肝です。階級の順番だけでは決まらない駒があります。

  • スパイ: 大将にだけ勝てる。それ以外の駒には全部負ける
  • 地雷: 動けない。ぶつかってきた駒とは相討ちになるが、工兵と飛行機だけは地雷を一方的に取れる
  • 飛行機: 将官(大将・中将・少将)以外の駒には勝つ。前後に何マスでも動けて、駒を飛び越えられる
  • タンク: 佐官以下の駒には勝つが、将官・飛行機・工兵・地雷には負ける。前に2マスまで動ける
  • 工兵: 階級としては最下位だが、地雷・スパイ・タンクに勝てる。縦横に何マスでも動ける(駒は飛び越えられない)
  • 騎兵: スパイと工兵に勝てる。前に2マスまで動ける
  • 軍旗: 動けない。すぐ後ろに置いた駒と同じ強さになる

一番強い大将が、一番弱いスパイに取られる。この関係があるおかげで、強い駒を前に出せばいいという単純なゲームになっていません。

なお、この勝敗関係は製品や地域によって細かい違いがあります。ローカルルールの多いゲームなので、遊ぶ前に確認しておくと安心です。

総司令部に入れる駒

一般的には、少佐以上(将官と佐官)だけが相手の総司令部を占領できます。飛行機や工兵で奥まで突っ込んでも、勝ちにはなりません。

遊ぶには3人必要、という壁

相手の駒が見えないゲームなので、駒がぶつかったときにどちらが勝ったかを、両方の駒を見て判定する第三者が必要です。つまり、遊ぶには対戦する2人と審判の、最低3人いります。

この審判問題が、軍人将棋が広まりにくい一番の理由だと思っています。2人いても遊べない。審判役は自分が遊べない。自己申告にすると駒がバレる。ゲームとしてよくできているのに、遊ぶ機会がなかなか作れないゲームでした。

今はスマホやブラウザで、審判なしで遊べる

というわけで、審判をアプリに任せてしまうのが今の遊び方です。手前味噌ですが、私が開発した「軍人将棋」を紹介します。iPhoneアプリと、インストール不要のブラウザ版があります。

▼ 初期配置の画面。駒をタップで入れ替え、おまかせ配置も選べる

軍人将棋アプリの初期配置画面

  • 一人で遊べる: CPU対戦は「よわい」「ふつう」「つよい」の3段階。すきま時間に1局
  • 全国の誰かと対戦: ワンタップで相手を探すランダムマッチ。1手60秒の持ち時間制でテンポよく進む
  • 友達と対戦: 6桁の部屋コードを共有するだけ。勝敗の判定はサーバー側で行うので、相手に駒の種類は漏れない
  • 勝敗表を覚えていなくていい: 駒を選ぶと勝敗表が自動で表示される。この記事のルールを覚えていなくても大丈夫
  • 推理を整理できる: 相手の駒に「予想マーク」を付けられる。終局後は全駒公開のリプレイで答え合わせ

▼ ランダムマッチの対局前。相手のアバターと戦績が表示される

軍人将棋アプリのランダムマッチ、対局前のVS画面

軍人将棋 アイコン
軍人将棋
相手の駒が見えない心理戦ボードゲーム
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初めてでも勝ちやすくなる3つの考え方

ルールがわかったところで、よく言われる基本の考え方も3つだけ。

  • 地雷は総司令部の前に置く: 工兵と飛行機以外は近寄れなくなる。相手の工兵の数(2枚)を数えておくと、地雷を外されたかどうかもわかる
  • スパイは温存する: スパイの仕事は相手の大将を取ることだけ。相手の大将が勝ちを重ねて正体を現すまで、後ろで待たせておく
  • 動かない駒を疑う: 相手が一度も動かさない駒は、地雷か軍旗か、あるいはそう思わせるためのハッタリ。工兵をぶつけて確かめる価値がある

まとめ

  • 軍人将棋は「相手の駒が見えない」推理型のボードゲーム。勝敗は階級順と、スパイ・地雷・飛行機などの特殊な関係で決まる
  • 一番の壁は審判役で、3人集まらないと遊べなかった
  • アプリやブラウザ版なら審判なしで、一人でも、離れた友達とも、全国の誰かとも遊べる

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